終止符。
部屋の机に桔梗をそっと置き、夕食の為に下へ降りた。

この夕食が全員集まる最後の機会だ。

私は皆が席に付いたのを確認すると、私はお礼を言う事にした。


「あの…、皆さんが揃うのはこの場が最後だと思うので…
お世話になりました。ありがとうございました」


頭を下げる私。


「あら…もう少しゆっくりしていても、良かったのよ」


本音と建て前、どちらにも聞こえてしまう様な口調の伯母。


「義弟に頼まれたからには、きちんと面倒を見させて貰ったよ」


当たり前の様に言う伯父。



洋輔と華織は何も言わなかった。


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