終止符。
「では社長、私はここで失礼します。それではまた明日」

「良かったら、お茶でも飲んで行かないか?」


長尾の顔が驚きの色に変わる。


「いえ…忙しいので結構です」

「そうか、娘を迎えに行ってくれてありがとう。じゃあまた明日な」


長尾は帰り、私は部屋に足を踏み入れた。

大理石の床の、広い玄関。

その端に、靴を揃えて置く。

居間に入ると、広さは勿論の事、目の前に広がる窓、いや、景色に目を奪われた。

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