終止符。
「すまなかったね。呼び出しておきながら、姉の所に行かせてしまって」


キッチンから顔を出した父が、私を見て言う。


「急な仕事だったんでしょう?なんとも思ってないです。伯母さんには…良くしてもらったし」


意味の無い嘘を言う。


「…そうか」


父が入れてくれた紅茶がテーブルに置かれた。


「飲もうか。…いい香りだね、とても澄んでいる」


私にとってはどうでもいい事だ。

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