終止符。
「…咲良、元気だったかい?いや、こんな質問はナンセンスだよな。違うな…それより先に、涼子の葬式に参列出来なくてすまなかった」


両手を膝の上に置き頭を深く下げていた。

思ってもいない形で、こんな風に頭を下げられては罵倒なんて出来ない。

出鼻を挫かれたようで気持ちが悪い。


「別に…忙しかっただろうし」


それしか言えない。

それが悔しかった。


「あの、私の部屋はどこですか?荷物を片付けたいんですけど…」


だから逃げた。


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