終止符。
「お前が4歳をすぎた頃だった。ある日、俺はいつもの様にお前の寝顔を見に行ったんだ。部屋が暗くて、途中でお前の通園鞄を蹴っ飛ばしてしまって中身が出たんだ…。その中に幼稚園日誌があってね、手に取って読んだんだ。お前がお友達と縄跳びをしていたとか、折り紙を上手に折ったとかそんな事が書いてあったよ…」


「それで…?」


「子供についての保護者記入欄にな、お前の血液型がOと記入されていたんだよ…」


「…どういうこと?」


心臓の鼓動が早まる。


「俺はAB型で涼子はA型だ。メンデルの法則に従えば、O型の子供が生まれる事は有り得ないんだよ…」


「そんな…!」


頭の中、世界が白くなる。


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