僕と君
次の瞬間、教室の雰囲気が変化した。
ドアのほうを見ると、話題になっていた甘音さくらが立っていた。
「おっはよーさくらー!!!」
「おはようみっきー」
甘音さくらとあいさつをかわしたのは松本美月…甘音さくらのただ一人の親友らしい。
俺の好きな人でもある。
今日も松本さんはかわいい…!!
無垢な笑顔が眩しい…!!!
「おい、お前ニヤニヤして…大丈夫か?」
「だ、大丈夫だ!!!」
俺は全力で否定する。松本さんがかわいいだけだ。うん。そうだ。
松本さんが甘音さんの隣に座る。甘音さんの隣の奴が羨ましい…。
「聞いたよさくらー岡本先生の件!なんでエンコーしてるって分かったのー?」
「みっきーあんまり大声で言わないほうがいいよ。」
松本さん…!!
口を手で押さえるのもかわいい…!!!
『あわわ』って何だ!?萌えるじゃないか!!
「お前は変態か。」
「え!?」
「さっきから小さいけど口に出してたぜ。」
よかった…石場には聞かれたけど他の人には聞かれなかったか…!
「お前が変態ということは分かった。」
「黙れ。」