僕と君
「まぁね。山岡先生に『情報やるからホテル行こう』なんて言われたときにはびっくりしたさ。」
「はぁ!?さくらがぁ!?」
その瞬間一斉に甘音さん&松本さんを見る。
俺は飲みかけのお茶をまた吹きかけてしまった。
…山岡…が甘音さくらを…ホテルに…情報料で…誘った!?
確かに甘音さくらは美人だ。変人な一面がありすぎるけど。
まさか山岡が…なぁ。
まぁ甘音さくらは美人で変人だがモテる。
だが告白されても「私が興味あるのは情報だけ。あんたという存在には興味ないわ。」
の一言で断る。それに対し、告白した奴らは『そんなクールさがいい』とか…。
俺には理解できん。
松本さんのほうが何倍もいい。
「もちろん断ったよ。だって情報以外興味ないし。」
「よかった…。さくらにそんな誘いするなんて山岡殺そうかと思ったよ…。」
「それでね。気になったから女の子とか情報買いにきた子の情報で発覚しましたとさ☆」
「山岡…ふざけんな…。」
「み、みっきー?」
「あはっ♪冗談だよジョーダン!」
一瞬松本さんが恐い顔したが…すぐに笑顔に戻った。
甘音さんも一瞬驚いたようだ。
松本さんの恐い顔なんか、初めて見た。
こういう一面もなんかいい…!
すると石場はため息をついた。
「…あいつ…。やっぱり…。」
「石場?」
「あ、いやなんでもない。」
石場のため息と一言が気になったが、松本さんのこういう一面があることと、松本さんの笑顔を見たらどうでもよくなった。