Last Sound





「何が寿命縮まった、だ。

ふざけんなよ?波瑠斗。


てめぇーな、俺、ここに何書け、つった?」


確かー……



「将来の夢でも進学したい大学でも、目標でも、なんでもいい。

なんでもいいから白紙で出すのはやめろよー

って言ってた」


「ああ、そうだ。

で、お前が書いたコレは…なんだ?」


「え?目標じゃん、俺の。」


「目標?これが?」


「そ。俺の今年の目標!」


そう答えるとエトーはなぜか大きなため息。



「エトーが言ったんだろ?

白紙で出すのはやめろ、って。


だから俺、ちゃんと書いたんじゃん。

呆られるっていうより褒められるべきだと思うんだけど」


はぁぁー…

さっきより特大のため息。


なんなんだよ、いったい。



「お前さ…誰が進路希望の紙に今年の目標書くヤツがいんだよ?

ここに目標書くなら、普通、今年、じゃなくて将来の目標書くの。


分かるか?波瑠斗」


分かってたよ、それくらい。

俺だってバカじゃないんだから。


でも…


「白紙で出すよりはマシだろー?」


「バカっ!

これも白紙と同じ扱いだよ!」









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