Last Sound
それから3日間。
朝と昼休み、それに帰りと毎日校門と昇降口に立ち続けた。
初日に比べると周りからの好奇の目は少なくなり、
今では応援してくれる人まででてきた。
「俺の分、83人」
拓馬のノートが俺に渡る。
なんだかんだ、拓馬も最後まで付き合ってくれた。
結局、いいヤツなんだよな。
「俺、92人」
楽のノートも受け取る。
「87人…かな、あたしは」
澪はハニカミながら俺にノートを渡した。
「とりあえず、3人分で262人」
ってことは残り…約130人
「あ、あの私…54人だけで…
全然力不足でごめんね?」
遠慮がちに朝陽はノートを出す。
「何言ってんだよ。
頑張ったことに意味があんだから気にすんなって。」
笑顔で朝陽のノートを受け取る。
「で、波瑠斗は?何人なんだよ?」
「俺は…95人。
で、最後に俺らの分入れてちょうど、100」
これでも頑張ったんだから。
このバンドのリーダーとしてな。