Last Sound





「おい、お前らいい加減にしろよ」


そこへエトーの声。



「なんだよー、邪魔すんなって」


と、軽くエトーを睨む。



「あ、お前らそういうこと言うんだー?

この、顧問の俺に向かって」


え?

え?


「今、なんて?」


思わず聞き返す。



「だから、顧問の俺に向かってそういう口、利くのか、って」


顧問?

エトーが顧問?


俺たち4人は猛スピードでエトーのところへ走り、肩を組む。



「そういうことは早く言えよ!」


「うっせーな、バカ!」


「ホントは1番、エトーが喜んでたりしてな」


楽が冷やかすようにそう言うと案の定、真っ赤になるエトー。



「エトー、照れてやんのー!」


とにかく俺たちは終始笑顔で。



「嬉しい気持ちも分かるがいい加減にしなさい。

…工藤先生も」


そんな1組の担任によって俺たちは一時、解散した。








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