Last Sound
丸山の言葉のあとに
楽、澪、朝陽、美雪の4人の視線を感じた。
俺はゆっくり頷いて見せる。
『とりあえず見守ろう』
そういうメッセージを込めたつもりだ。
「紙も時間もありません。
だから賛成だと思う人は拍手をしてください」
なんてアバウトな方法なんだ
そう思ったが、それでも俺たちにまだチャンスは残っている。
「それでは聞きます。
あなたは軽音部のステージ発表に賛成ですか?反対ですか?
賛成の人は拍手をどうぞ」
ドクッドクッと心臓が大きな音をたてる。
俺は出来る限りの力で手を叩いた。