Last Sound
「そうです。
私が風間 朝陽です。
何か私に用ですか?」
声はたぶん、少し高め。
指はキレイで長い。
この指でギター弾くのか。
「拓馬…吉田拓馬って知ってる?」
「はい、知ってますよ?」
「そいつから聞いたんだけど…キミ、ギター弾けるの?」
そう言うとボッと風間朝陽の頬が赤く染まった。
「え…あ、はい。
少しくらいなら弾けますけど…」
「ね、風間さん。
俺と…バンド、組まない?」