Last Sound
昼飯を食べ終えた俺たちは各々好きなことをやっていた。
美雪は歌を口ずさみ、
楽はイヤフォンを耳に突っ込んでベースを響かせ、
澪はエアーでリズムを刻んで、
朝陽と俺は一緒に練習をしていた。
「お!全員揃ってるな。
じゃあ今からの予定、言うぞー」
そこへエトーがやって来る。
「えっと、もうステージは完成してる。
それに機材も入ったから、
リハーサルやろうと思えばできる状態。
どうする?リハ、やるか?」
「いや、やらない。
一応ステージの感じは掴んどきたいからステージには立ちたいけど音は出さない。
明日、初めて学校のヤツらに俺らの音を聴かせたいから」
これは軽音部全員で出した答えだった。
「そうか、分かった。
3時からうちが自由にステージ使っていいことになってるからそれまでは自由な。」
「了解」
それから俺たちは3時までの間、全員で音合わせをしていた。