Last Sound
3時まではあっという間で。
俺たちは下へ降りるとステージ裏に回る。
うちの学際のステージはなかなか立派だ。
今まではステージ発表と言えば、ダンスかお笑いか、のどちらかだった。
そこへ俺たちが旋風を巻き起こす。
うちの学校に新しい風を吹き入れるんだ。
そう思うとワクワクして。
って本番は明日なのにな。
「お前ら!こっちだ!こっち!」
エトーのほうへ行き、階段を昇った。
「…ここか」
「なんか、感激だな」
楽の言葉に頷いた。
ステージからの眺めは最高で。
明日、ステージ前がどれだけの人で埋まるか分からないけど。
でも、もし人でいっぱいになったら。
そう考えると鳥肌が立った。
「最高のプレイ…しような」
俺の言葉に全員が、頷いた。