Last Sound
「行こう、楽」
楽の肩に澪が手を置く。
そうするとやっと楽も諦めたように校長の前からどいた。
そしてゾロゾロと扉のほうへ向かう。
エトーは呆れたような、
それでもどこかよくやった、そう称賛するような顔で俺たちを見ていた。
「あ、そうだ」
エトー、楽、朝陽が廊下に出たところで澪が言う。
「校長さ、あたしたちのこと、甘く見てると痛い目にあうから気をつけてね」
俺はそんな澪の言葉に苦笑して
「どうも、お邪魔しました」
最後はちゃんとお辞儀をして校長室を後にした。