Last Sound
代わり
「はい、全員座って」
授業後の誰もいなくなったうちのクラスに俺たちは集まっていた。
そして教壇前の席、4つに座らされる。
「…いい加減にしなさいっ!!」
そうすると突然、エトーが叫んだのだ。
思ってもいなかった出来事に肩がビクッと震えた。
「やめろよ、突然大声出すの」
なぁ?と隣に座っている朝陽に視線を送ると朝陽はブンブンと音が鳴りそうなくらい強く首を縦に振る。
「やめろ?
ふざけんなよ。
お前ら、誰になんて言ったか覚えてんのか?」
何言ってんだよ、エトー。
「今さっきの出来事、忘れるワケねーだろ」
俺たちは校長にケンカ売った。
ただ、それだけの話だ。