キラキラしたあなたへ
いつまでも、突っ立ってるわけにはいかないから、杏奈と一緒に教室へ向かった。
2人で、隣を歩いていた。
私は気まずかった。でも杏奈は、清々しく歩いていた。
杏奈の横顔は、とってもきれいだったから、見とれてしまった。
それに気づいたのか、杏奈は
「ん?うちの顔に何かついてる?」
と言った。
びっくりして、私は
「いいやっ…あまりにも可愛いかったからー」
杏奈は、顔を真っ赤にして
「と、突然っ!そんなことはないっ…。可愛くないからっ…悠子の方が可愛いもんっ。」
いやいやいや。
杏奈、君は見る目がないよ。
私は、可愛くないから。無愛想やし…。
杏奈は、まだ、顔を真っ赤にして、ぶつぶつ言っていた。
その中に、“だから、両想いなんだよ”と、耳を疑う事が聞こえた。
私は、少し、1人になりたくなった。
しかし、もう、教室についてしまった。