キラキラしたあなたへ


佐々木は、笑って、


「ボスやん」


と、小声で言った。


いつもなら、腹が立つのに今日は全然腹が立たなくてむしろ笑い返してしまった。


何?


私…


もしかして、佐々木の事好きなのかな?


なんて、考えてしまった。


もし、私が佐々木の事好きだとしたら、両想いなのかな?


なら、今日、杏奈が言った、両想いっていうのは杏奈と神田って事?


いや、私は誰が好きなの?


神田は、本命で…
佐々木は、気になる人?…


神田は、杏奈が好きなのかな?


それか、杏奈が神田の事好きだったりして…!?


両想いってのも考えられるし…。


私は、深く考え過ぎてワケがわかんなくなった。

















考えてる間に、クラスメートがだんだん集まってきた。


私は、同じ班の前の席の子の顔が見たくなったから、教室の入口をじっと見ていた。


そしたら、先生が入ってきた。


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