キラキラしたあなたへ
「とりあえず、出席番号言っていくけん、それに並びなさいね」
大声で張り上げた先生の声。
みんなざわついている。私は、しゃべった事のない2人に挟まれて固まっている。
後ろをなんとなく、みたら目のくりくりした小柄な子がニコッと笑ってくれた。
単純に、かわいいなぁと思ってしまった。
私の前は、私と同じ位の背でかわいらしいボブヘアの子だった。
その子は、私の方に振り返ってまたも、ニコッと笑ってくれた。
「あのさ、うちの事、亜未って呼んでね。んっと、下の名前は?」
前に居た子が私に話しかけて来てくれた。
「ああ、悠子。」
「じゃあ、悠子って呼ぶね!!」
亜未は、また、ニコッと笑って、体育館へと進みだしたから、私も亜未の後をつけて歩いた。