キラキラしたあなたへ
「おはよ、悠子。」
学校につくと、亜未が私に声を掛けた。
「おはよ。」
亜未の髪。
2つ結びになってる。
私は、それが亜未にぴったり似合ってて、亜未に気づかれないように、笑った。
亜未の髪を笑いながら私は、バックの中から昨日書いた便箋を取り出した。
直接渡すか、亜未に渡してもらうか。
杏奈は、まだ来てないから引き出しに入れとくってのもありだし…。
便箋をもって、辺りをうろうろしてたら、香織が私に話し掛けた。
「ねぇ、誰宛ての手紙?」
「ああ、杏奈宛てだよ」
「あ、杏奈まだ来てないみたい。」
「だからさぁ、どうしようと思ってね。」
「直接、渡せば?それか、うちが渡しといてあげよっか?」
渡してもらうっていうのもいいけど…。
やっぱ、直接がいいかもしれない。
「ありがと、でもやっぱ、直接渡す。」
「あ、そう?なら、いいね」
そう言って、香織は席についた。
私は、席に戻って杏奈が来るのを待っていた。