キラキラしたあなたへ
「杏奈来たよ」
と、亜未が言う。
丁度その時、私は、数学をやっていた。
「悠子。杏奈来たよ。」
「あ、まじで?」
私は、席をたった。
杏奈は、咲と一緒に教室に入ってきた。
私は、なんとなく話し掛けにくかったから、後で渡そうとおもって
「ごめん、亜未、うち…あ、」
途中で遮られた声に私は反応した。
「悠子、これ読んでっ。」
その声は、杏奈。
杏奈が持つのは、犬の写真がついている便箋。
ちなみに、うちの便箋も。
「はははっ(笑)2人とも、同じ便箋で同じ日に手紙ってどういう事よ?ウケる。」
亜未が爆笑した。
私も杏奈もつられて3人で爆笑した。
面白いギャグとかでも、なんでもないのに。
私は、腹を抱えた。
杏奈も笑った。
私と杏奈が、久しぶりに本当に笑った瞬間。