シャーペンと君とあたし



「帰って寝んだよ。」


確かに、目を開けてるのも辛そー…

なんかちょっと可愛いーし。




「で?お前はココで何してんの?」


あっ、そうだっ!

危うく本来の目的を忘れるトコだった!


「社会科準備室探してるんだけど
ぜんっぜん思い出せないの!」


「……んなことかよ。」



それだけ言って、歩き出してしまう俊。



え。ちょっと待って!

あたし置いてきぼりなわけ?



呆気にとられてると

俊が立ち止まって体半分振り返る。




「早くしろよ。」


.
< 105 / 309 >

この作品をシェア

pagetop