シャーペンと君とあたし
なにかの予感
─ SIDE 宏人 ─
「なぁなぁ、あの子ダレ〜?」
“あんな子いたっけ?”と
すっごい不思議そぉ〜に、そんでもって
興味しんっしんな顔で彼女をみてる、
隣のクラスのダチ。
「鈴ちゃんだから?ほら、木下鈴乃!」
はぁ〜
この質問、これで何回目だよ〜。
「えっ?嘘だろ?…変わるもんだな。」
それだけ言い残し去っていく俺のダチ。
バスを降りてからずっとこんな感じな訳。
他のクラスのダチが来たかと思うと
みんなが聞くのは決まって
鈴ちゃんのこと。
…たまに例外もいんだけどなっ?
.