シャーペンと君とあたし



「大丈夫じゃね?

鈴乃には俊しかいねぇから。」



─…そぉ言い切る孝太くんの顔が

ヤケに大人びて見える。




なぁ〜んか、かっこいーじゃん。

鈴のこと誰よりも可愛いくせに
そんなこと言えちゃうなんてさぁ。



「それもそぉだね〜ぇ。

あっ!美奈、ジュース買ってくるから
先に部屋戻っててぇ?」


『はいよ〜。』



本日2度目のお見送りで

小走り気味に自販へと急ぐ。


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