シャーペンと君とあたし



─…ガタンッ



どーしてぶつかったかは分かんない。

でも、たまたま置いてあったゴミ箱に
あたしの足が当たって



小さいけど、確かに


─…張り詰めた空間に音が響いた。







「だれっ?!」

「あ…」



振り向いた美奈と、顔を上げた俊。

そして立ちすくんでるあたしは
ばっちり目が合ってしまう。




もう1人、誰かいるよーな気がしたけど
そんなの確かめる余裕なんて…


あるわけなかったんだ。


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