シャーペンと君とあたし
きっと今の蒼の心情は
3%くらいは呆れ。
残りはぜーんぶ、あたしへのイライラ。
だって
「毎日毎日、うちに上がりこんで
ベッドにダイブしたかと思えば、
飽きもせずに同じことばっかり…」
皮肉っぽく言う、蒼の言葉通りだから。
抱き締めていた枕に顔を強く押し付ける。
─…あの日から。
放課後、美奈と話したあの日から
あたしは1歩も前に進めてない。
もう、季節さえも、秋から冬へと変わるのに
.