シャーペンと君とあたし
シャーペンを残して
─ SIDE 鈴乃 ─
「ねぇ。俊は美奈が好き?」
…ん?
なんで心の声が聞こえるの?
って、あたしが言ったんじゃんか!
慌ててバッと口を覆ってみる。
「お前…バカ?」
「…バカだもん。」
フッて優しくなる、俊の表情。
反則だよ…
顔がほんのり熱くなってく。
ポカポカして…あったかい気持ち。
ソッと俊から目を反らす。
とゆーか、これ以上見てらんない。
だって…
絶対カオ真っ赤だし。
はずかしーよ…
「んな訳ねーだろ。」
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