シャーペンと君とあたし
「…何?イヤガラセ?」
「え。だって…」
俊の真っ正面に座ったら
話どころじゃないって、絶対。
ちょっと眉間にシワがよってる俊に
わかってよ〜って、目で念を送る。
「お前さ…」
なんだろ?
ちょっと真面目なカオをしてる俊。
「俺のこと、どー思ってんの?」
……え?
“俺のこと、どー思ってんの?”
頭の中でもう1度繰り返される言葉。
そんなの…
答えはひとつだよ…。
『好き』
でも…
…言えない。