シャーペンと君とあたし



ダメなのに。

俊の背中を押してあげなきゃいけないのに…


グッと感情を押さる。



「当たり前だろ。」


“当たり前”


たったその一言で、胸いっぱいに安心感が広がっていく。


「そっか、よかった。」


えへへっとちょっとオドケてみせる。



よかった…

ほんとに良かった。


俊がいない毎日なんて、考えられないもん。

全てが俊中心。そんな毎日だから。



「2年くらい、アッチだから。」


え。2年も…?

また、どん底に落とされた気分。


長くても半年くらいだと思ってた…


「いつ?いつアメリカに行っちゃうの?」


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