シャーペンと君とあたし
「……来年の、春。」
えっ
「そんな早くっ?」
目を見開く。
だって、来年の春ってまだ高3だよ?
1番大事な時期じゃん。
大学とか就職とか…
そーいうの決まってからのがよくない?
それからでも遅くないと思うんだけど…
せめて、卒業だけでも。さ。
「早い方がいーんだよ。
学校には、留学ってことにしてもらったし。」
「留学っ?そんなこと出来るのっ?」
またまた目を見開く。
「頭いいヤツの特権。」
…はっ?なにそれっ!って思わず突っ込みたくなった。
でも、ほんとのことだし。
ちょっと不貞腐れてレモンティを啜る。
あ、もうぬるいや。
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