シャーペンと君とあたし



蒼があたしのことをキッとガン見してくる。


この状況で睨まれても
ぜーんぜん怖くないから〜



「蒼ちゃんってそんな頭悪いの〜?!

ちょ〜ぉ意外っ!俺と一緒じゃーん!同類同類っ!」


「宏人と一緒にしないで。」


目を輝かせる宏人くんを
躊躇いなくズバッと切り捨てる蒼。



「まじ?そぉくる〜?」


しょげた犬。みたいな宏人くん。



なんかね?

耳が見えんの!タレ耳っ!


いつもはピンッと立ってるんだけど、今はタレてるっ!




「おら、はじめんぞ。」



あ。そーだ!勉強っ!


俊の言葉でやっと、あたし達は勉強に取りかかる。


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