シャーペンと君とあたし



『あぁ。』

『そうなんだよな。』


俊と孝太が宏人くんをみながら
ほぼ同時に答える。



「…みんな酷くね?」


しゅん。となる宏人くん。

かわいそすぎる!


なんとかして励ましてあげなきゃ!



「本当のことなんだったら
気にしてもしょうがないって~!」


にっこり笑って宏人くんの背中を軽く叩く。


“元気出して”って気持ちで。




「鈴ちゃん…
それ、全然フォローになってない。」


さらに落ち込む宏人くん。


え。あたし何かマズイこと言った?



「俺、洗い物いってくるわ〜…」


.

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