モザイク
「待てよ。これ、使えないか?」
絆創膏とモザイクの欠片を、しまってあったサングラスに重ねた。ピッタリだ。これならモザイクを通して前を確認できるし、両手が空くから運転も出来る。
格好は悪いが、欠片をびっちり絆創膏で留めたサングラスをかけてみた。
「思ったとおりだ。これなら運転できる。」
神宮寺は病院に向かって車を走らせた。

< 77 / 97 >

この作品をシェア

pagetop