好きだと言いたい

「まっいいや、弘樹ケータイの番号かわってない?」

「あぁ」

「んじゃ今度電話するね♪」

「はいはい」


正直面倒くさい。

だけど断ったら余計に話しが長くなりそうだと思い適当に返事をした。

「じゃあな」

はぁ〜やっと話しが終わった。
彩花さん待ってるし早く戻らなきゃ。


自分の飲み物を手早く注いで席へと戻った。


席に着くなり彩花さんがジッと俺の顔を見てきた。


「…?なに?」

「今話してたの誰?」


あぁ、見られてたのか…

まぁそりゃ中々戻ってこないんだから普通に見るよな…


「あ〜…友達だよ」


何だか元カノだなんて彩花さんには知られたくなかった。


「ふぅん…友達なのに腕組むの?」


思ってもみなかった問いに目を丸くする。


「え?あ〜…何ていうかあ〜ゆう子なんだよ」


どんな子だよと自分で突っ込みたくなった。


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