好きだと言いたい
だって私は年上だし、弘樹なんて高校生なんだよ!?
3歳差なんて数字だけなら大した事じゃないかもしれない。
だけど大学生と高校生…その差は私的にかなり大きかったんだ…。
修君もモテるけど、弘樹だってモテるに違いない。
高校生の可愛い女の子がたくさん言い寄る中で私みたいな年上の女なんか相手にされる訳ない…。
だから、修君の彼女のフリして会いに行くって事だけで私には充分すぎるくらいの幸せだったんだ。
セブンズのファンという共通点だけを頼りに私は弘樹に話しかけまくって、少しずつ距離を縮めた。
でも弘樹はいつも兄貴の彼女としか私を扱わない…当たり前だって分かってるんだけど、それがいつも切なかった。