好きだと言いたい
嘘をついていた事を謝り、自分の気持ちを伝えた。
突然抱き寄せられて驚いた。
ずっと触れたかった、触れられたかった弘樹の腕の中にいるんだと思ったら幸せすぎて涙が出た。
ずっと私の一方的な片想いだと思ってたのに、弘樹も同じ気持ちだったなんて。
私が初めた嘘は弘樹をどれだけ傷つけてきたんだろう…
それを考えるとどうしようもないくらい胸が痛むけど、今が幸せだからいいか…なんて思ってしまう。
私がどれだけ弘樹を好きか、どれだけ気持ちを押し殺して弘樹に会いに行ってたか…
後でちゃんと説明するから許してよね?
大丈夫、時間はゆっくりある。
重なり合った2人の想いが、ずっと離れませんように…
私はそっと夜空に浮かぶ月に祈った─…