青空ぽすと。
貴方が帰ってきて。
また隣を歩いた。そしてさっきの公園。

友達はイスに普通に座る。
それにあわせて私と貴方は座る。

ただそれだけなのにね。
にやけてしまうくらいに嬉しかったの。

そして友達の彼氏が立ち上がって何かを
もって帰ってきた。

「花火!一緒にやろうや?選んで?」

わたしは可愛いたこの印刷された手持ち花火を
選んだ。

「…それ、やんの(笑)?」

さっきとは、打って変わった話し方の貴方。
とっても愛おしく感じる。

「…あ、うん(笑)か、可愛いから。」

詰まってしまった返答。
いつも以上に音を立てる鼓動。

そして、笑う貴方。

つられて私も笑顔になった。

だけど、さっきから時間が気になって仕方なくて。
私は公園の時計に目をやる。

[21:43]

…帰らなきゃ。
悪いけど、私、家に帰らなくちゃいけない。

「ごめん、もう…遅いから帰るね;おやすみ!」

私は走って公園を出た。
そのとき―。

「翼沙!…バイバイ!」

大きな声で。言ってくれた。

「バイバイ!」

嬉しくて嬉しくて。
昔と重なってしまって。

…嬉し泣きをしてしまった。
たった数時間であたしは、何回泣いたんだろう。





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