belief
フシン


曇り空が広がる日だった。
あたしは学校の帰り、家までの見馴れた道をただひたすら歩いていた。




学校と家の丁度中間辺りに来たところでふと右を見ると、明らかに他と浮いている変な建物が目に入った。

―――こんな建物あったっけ…?




あたしは立ち止まってその建物を少し眺めた。



その建物は濃い水色と白の縦縞の壁で、あたしが歩いている歩道側に窓が1つあり、黄色い三角屋根がついている。



―――何かのお店かな?




普通の民家とは到底かけはなれた外観から、あたしはそう思った。



そして、その内チラシでも入るだろう、と思いそのまままた家に向かって歩き始めた。







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