belief
まだまだ続くドッジボール、あたしにはなかなかパスが来ないのは気のせいだと思ってる。
ボールが行き交う。
誰かがアウトになる。
それはあたしにとって遠い映像のようだ。
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「じゃあそろそろ帰ろうかー。」
「ばいばーい!!」
いつの間にか帰る時間か。
結局マリちゃんは悪びれた様子を一度も見せなかった。
―――あたし信じたんだよ、マリちゃんのこと。
飲み込んだ。
塩の味がした。