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「お、ミク起きたか。」




コウタはニコッと笑って言った。





―――そう言えばコウタってけっこうカッコいいよね。




少しの間顔を見ていると、コウタが少しだけ眉間にシワを寄せたのでさりげなく目線を変えた。




「てかあっちの部屋で何してたの?」




「あぁ。ミクの過去を見てたんだ。」



「あたしの過去?」



「うん、小学生ぐらいの時のかな。」



「え?あたし寝てる時小学生ぐらいの時の夢見てた…」




―――あまり思い出したくなかったけどね。





「ミクの夢を覗いてたからな。嫌なこと思い出させてごめんな。」





あたしの心を見透かしたように頭をそっと撫でてくれた。





「いいよ、別に。それより今何時?」







そう言えばこの部屋には時計が無い。














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