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『いらっしゃいませ〜!!』
マックに入ると奥の方でカナがブンブンとあたしに向かって手を振っている。
少し恥ずかしかったので、あたしは小走りでカナのところへ行った。
「お待たせ〜…あれ?この人たちは?……」
テーブルにはカナとあと2人、男の子が座っている。
「ままっ、説明するからとりあえず座って!!」
カナに急かされたのであわてて座った。
「この人は…あたしの彼氏のケント!!さっき付き合い始めたの。だからミクに一番に報告したくて…」
「まじ!?カナ、ホント良かったねっ!!なんかあたしも嬉しいよ!!」
なんだか幸せそうなカナの顔を見ていると、あたしも嬉しくなった。
「…で、こちらの方は……?」
「こいつは俺の親友のカズキ。」
カズキ君の方を見ると「どうも」と頭をペコッとして笑った。
そういえばあたしの自己紹介がまだだと思って言った。
「あたしはカナの親友のミクです。」
ケント君につられて『親友』だなんて言ってしまったけど、良かったのだろうか。
カナの方を見ると別に何も思ってなさそうだったので少し安心した。