belief
時計はまだ6時台をさしている。
「……でももう行くところなくなったな」
「確かに〜。じゃあ……帰る?」
「……そうだね、帰ろうか。」
あたしたちはバス停に向かって歩き出した。
カナたち今ごろラブラブしてるんだろうね〜とか今日は楽しかったね〜とか話しながら歩いた。
「……」
すると、急にカズキ君が何も言わなくなった。
―――え!?あたし何か悪いこと言ったかな?
「…カズキ君?どうしたの?」
あたしが聞くとカズキは立ち止まってあたしの方を向いた。