妖士(ようし)

想い

あの夢を見てから数日が過ぎた。

「ねぇ幸。水晶の宮に行きたいのだけれど・・・いいかしら?」

真珠の宮で縫い物をしていた麗貴妃が不意に言い出した。

「えっと・・・いいわ。あたしがついてくから。」

織り姫が不在のため、いいのか分からなかったがとりあえず、自分が付いていれば・・・。

幸が了承してくれたので、麗貴妃は立ち上がり水晶の宮に行った。

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