妖士(ようし)
恵子・・・・・・。

母の名だった。

父は母を愛していたのだ。深く深く。

私を生まなければ母は助かっていた。
元々病弱だったと言う母は私を身ごもった時生まなければ生きていた。

けれど母は自分の命を投げ打って私を生んだ。


「私さえいなければ・・・。」
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