妖士(ようし)
眉を上げて怒鳴った少年の目線の先には・・・。

美しい白銀の毛並みを持つ狼が屋根の上に寝そべっていた。
普通の狼ではないと一目で分かる。
ふさふさした尾は二つ。
灰色の眼。
そしてその並々ならぬ大きさ。

普通の狼のひとまわりほどもあろうか。

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