妖士(ようし)
「失礼致しました。宮様」

ぱっと姿を現したのは美しい女性だった。

「私は、妖士族頭領、政行様に仕える式神が一人。

織り姫と申します。」


たおやかに一礼をした女性は名前を名乗った。

「あ・・・いえ・・・。」

この人は人間では無いのだ。

微かな恐怖がこみあげてくる。
どんなに美しく優しい外見をしていてもそれは所詮見かけだ。

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