妖士(ようし)
「お車があちらにございます。どうぞこちらへ。」


手が示した所は門の裏側だった。

「はい・・・。ありがとうございます。」

乗り込むとすぐに車は動き出した。

織り姫は中には入って来なかった。

ほっと息をついた初姫は外の景色を少し覗いてみた。

美しい自然。
心が和んだ。

「綺麗だわ・・・。」
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