妖士(ようし)
夜━━━━━


白い花嫁姿になった初姫は疾風の横に座っていた。


結婚の儀式も終わり、飲めや歌えやの騒ぎだった。

ただ見ているだけの初姫に疾風はそっと話し掛けた。

「退屈ではありませんか?」

驚いて初姫は首を横に振った

「いえ・・・。」

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