妖士(ようし)
優しく初姫を見つめていた疾風はまた口を開いた。
「後ね。明日、俺の義母上のところに挨拶に行ってほしいんだ。」
義母上様・・・?
「本当の母上様ではないの?」
初姫の問いにほんの少しだけ寂しそうに目を細めた疾風は言った。
「俺の母上はいないよ。」
「ご・・・ごめんなさい。」
「謝ることないよ。
俺の母上は俺を産んですぐに消えた。」
「どうして・・・。」
「さぁ?琉妃(りゅうひ)って呼ばれてた。父上の正妃だった。」
「琉妃様・・・?」
「うん。今の義母上は側妃だったんだ。陽妃っていう人。母上がいなくなったから正妃になったの。俺をすっごく可愛がってくれてね、優しい人だよ。」
「陽妃様にはお子様はいらっしゃらないの?」
「いるよ。俺の姉上。華姫。」
明日・・・
陽妃様にお会いできるのね
「明日は忙しいよ。義母上にも会いに行くし、斎宮にも会いに行くし、戴冠式もあるし。」
斎宮!?
戴冠式!?
「まっ・・・待って!斎宮てそれに戴冠式!?」
「そう。明日、祈祷を教えてもらうの。」
「戴冠式は?」
「妃の位をもらうんだよ。陽妃とか琉妃みたいに。」
「後ね。明日、俺の義母上のところに挨拶に行ってほしいんだ。」
義母上様・・・?
「本当の母上様ではないの?」
初姫の問いにほんの少しだけ寂しそうに目を細めた疾風は言った。
「俺の母上はいないよ。」
「ご・・・ごめんなさい。」
「謝ることないよ。
俺の母上は俺を産んですぐに消えた。」
「どうして・・・。」
「さぁ?琉妃(りゅうひ)って呼ばれてた。父上の正妃だった。」
「琉妃様・・・?」
「うん。今の義母上は側妃だったんだ。陽妃っていう人。母上がいなくなったから正妃になったの。俺をすっごく可愛がってくれてね、優しい人だよ。」
「陽妃様にはお子様はいらっしゃらないの?」
「いるよ。俺の姉上。華姫。」
明日・・・
陽妃様にお会いできるのね
「明日は忙しいよ。義母上にも会いに行くし、斎宮にも会いに行くし、戴冠式もあるし。」
斎宮!?
戴冠式!?
「まっ・・・待って!斎宮てそれに戴冠式!?」
「そう。明日、祈祷を教えてもらうの。」
「戴冠式は?」
「妃の位をもらうんだよ。陽妃とか琉妃みたいに。」