妖士(ようし)
一方、織り姫は初姫に頼まれたお香を瑠璃殿に取りに行っていた。
良い香りのする木々を抱えて廊下を歩いていると、不意に懐かしい香りが漂ってきた。
「この香りは・・・」
琉妃様のお好きなお香だわ。
彼女は琉妃に仕えていたので、よく知っていた。
しばらくたたずんで思い出に浸っていると、後ろから砂利を踏む音が聞こえた。
この廊下は庭に面しているので、聞こえたのだ。
振り向くと・・・織り姫は真っ青になった。
「琉妃様っっ!!」
美しい十二単をまとったかつての主人の姿があった。
「久しぶりね織子。」
良い香りのする木々を抱えて廊下を歩いていると、不意に懐かしい香りが漂ってきた。
「この香りは・・・」
琉妃様のお好きなお香だわ。
彼女は琉妃に仕えていたので、よく知っていた。
しばらくたたずんで思い出に浸っていると、後ろから砂利を踏む音が聞こえた。
この廊下は庭に面しているので、聞こえたのだ。
振り向くと・・・織り姫は真っ青になった。
「琉妃様っっ!!」
美しい十二単をまとったかつての主人の姿があった。
「久しぶりね織子。」